タロットカードとの最初の向き合い方

laura

新しいタロットデッキを手にしたとき、どこか少し、緊張するような気持ちになったことはありませんか。

カードをそっと箱から取り出して、表面を指でなぞる。美しい絵柄に見惚れながらも、「さあ、これからどうやって使っていこう」と、ほんの少し戸惑う。その感覚は、とても自然なことだと思います。

タロットカードは、占いの道具であると同時に、長く付き合っていく「相棒」のような存在でもあります。だからこそ、最初の向き合い方を少しだけ丁寧にしてあげると、この先ずっと続く関係が、とても心地よいものになっていきます。

まずは、ただ眺めてみる

新しいデッキを手にしたその日、すぐに意味を覚えようとしなくても大丈夫です。

薄明るい場所にカードを並べて、ただゆっくりと眺めてみてください。気に入った絵柄、なぜか目を引くカード、逆に少し怖く感じるカード——そういった最初の印象を、ぜひ心に留めておいてほしいのです。

その最初の感覚は、あとになって「自分とこのデッキの相性」を知る手がかりになります。本に書いてある意味よりも、ずっと大切なものです。

一枚ずつ、手に取ってみる

眺めることに慣れてきたら、次は一枚ずつ手に取ってみましょう。

両手で包むように持って、絵柄をじっと見つめる。描かれている人物は、どんな表情をしているでしょうか。背景にあるのは、山でしょうか、海でしょうか、それとも夜空でしょうか。カードの隅に小さく描かれた花や鳥に、気がつくこともあるかもしれません。

そのとき自分の中に浮かんだ言葉を、メモしておく。たったそれだけのことですが、「解説書に書かれていた意味」とは違う、あなただけの読み方が、少しずつ育っていきます。

枕の下で、一晩だけ眠ってもらう

古くから伝わる、ささやかなおまじないのような方法があります。

新しく迎えたデッキを、最初の一晩だけ、枕の下に入れて眠るのです。袋や布に包んで、そっと敷いておきます。

これは「自分のエネルギーをカードに馴染ませる」と言われてきた方法ですが、難しく考える必要はありません。ただ、「よろしくね」と挨拶をするような、そんな気持ちで一晩だけ眠ってもらう。翌朝、カードを取り出したときに、少しだけ愛着がわいていたら、それで十分です。

毎日、ほんの少しだけ触れる

タロットが上達する一番の近道は、きっと「毎日触れること」です。

リーディングをしなくてもいい。一枚引いて、今日一日の小さなお守りのように持ち歩く。あるいは、シャッフルだけして、気に入ったカードを眺める。それだけで、カードはどんどん「自分のもの」になっていきます。

一週間、毎日触っていると、ある瞬間に気づくはずです。昨日は冷たく感じたカードが、今日は温かく手に馴染んでいる。そのとき、タロットとあなたの関係は、もう始まっているのです。

焦らず、ゆっくりと

78枚のカードの意味を、すぐに全部覚える必要はありません。

大アルカナだけでも、まずは十分です。好きなカード、気になるカード、その一枚からで構いません。一生をかけて、少しずつ深まっていく。それがタロットとの付き合い方なのだと、私は思っています。

新しいデッキを迎えたあなたの毎日が、静かに、豊かに、変わっていきますように。

ABOUT ME
ローラ
ローラ
占い師・薬草使い
森のそばの小さなアトリエで、タロットと薬草に囲まれて暮らしています。占いは、答えを教えるものではなく、あなた自身が本当の答えに気づくためのきっかけ。
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